【Hurd】上げ下げ窓の熱割れにLow-Eガラスで対応|ヒートミラーガラスは製造終了

今回は、Hurd(ハード)製の上げ下げ窓に使用されていた“ヒートミラーガラス”が熱割れにより破損した事例をご紹介します。
現在ヒートミラーガラスは製造されておらず、代替として国産のLow-E複層ガラスを採用し、断熱性を維持した修理対応を行いました。

輸入窓ガラス割れ
目次

ご相談内容:自然に入ったヒビ割れ

お客様からは「気が付けばガラスにスーッと長いヒビが入っていた」というお問い合わせをいただきました。

調査の結果:
・外的衝撃なし、室内外の温度差が大きい冬場の発生
・ガラス中央から放射状に割れており、熱割れの典型的な症状
・割れたガラスは「ヒートミラー(Heat Mirror)ガラス

ヒートミラーガラスとは?

ヒートミラーは、かつて米SouthwallTechnologies社が開発した高性能断熱ガラスです。

・ガラスとガラスの間に透明な赤外線反射フィルムを挟んだ多層構造
・当時は「世界最高水準の断熱性能」と言われていた
・アメリカの高級木製サッシ(Hurdなど)に多く採用されていた

しかし現在、ヒートミラーガラスは製造終了。正規品での交換は不可能な状況です。

今回の対応方針

ヒートミラーの性能に近い代替ガラスとして、国内製のLow-E複層ガラスを採用しました。
国内製造なので短納期・安定供給が可能です。

輸入窓修理

作業の流れ

① サッシ脱着
Hurdの上げ下げ窓は内倒し式のダブルハング構造
割れた下サッシ部分を慎重に取り外します。
② ガラス撤去
・押縁(ビート)を取り外し、古いヒートミラーガラスを撤去
・フレーム内のシール材や破片も丁寧に除去
・フレームの歪みや劣化もチェック
③ 新しいガラスの取付けと復旧
事前にオーダーしておいたガラスの装着
・押縁復旧・シーリング
・再取付け・動作チェック
・作業完了

hurd

最後にひとこと

今回のように「ちょっと古い輸入サッシ」や「特殊なガラス」が割れた場合でも、当社ではご提案や施工が可能です。
不具合感じた場合は、先ずはお気軽にご相談ください。

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